CIRCULATE-Japanについて

手術を行い治癒を目指す大腸がんの場合、手術後に行われる検査により再発リスクを判定した結果でその後の治療が行われます。しかし、再発リスクの推定だけでは正確に術後に必要な治療を決定するのは難しく、再発リスクの低い患者さんに対しても、本来必要ではない再発リスクの高い患者さんと同じ治療が実施されているのが現状です。

また、従来、診断された病気によって同じ治療薬が使われてきましたが、近年では、個々人の遺伝子異常などの違いに適合した治療薬を用いることで、より効果的に治療が可能となる個別化医療が行われるようになってきました。

国立がん研究センターでは、2015年2月から産学連携全国がんゲノムスクリーニング事業「SCRUM-Japan」を立ち上げ、全国から200を超える医療機関と17社の製薬企業や診断薬企業が参画し、アカデミアと臨床現場、産業界が一体となって、切除困難な固形がん患者さんの遺伝子異常に合った治療薬や診断薬の開発を推進しています。

CIRCULATE-Japanは、外科治療が行われる大腸がん患者さんに対し、最適な医療を提供するために、このSCRUM-Japanの基盤を活用し、国内外約150施設の協力を得て、新しいプロジェクトとしてを立ち上げられました。

出典)谷口 浩也(国立がん研究センター東病院)「CIRCULATE-JapanGALAXY試験/VEGA試験 解説」(12ページ)
   https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2020/0610/0610_3.pdf

CIRCULATE-Japanについて、より詳しくお知りになりたい方はICR臨床研究入門サイトのe-Learningコンテンツ「リキッドバイオプシーによるがん個別化医療《講師:白数洋充・中村能章》」のご視聴をお勧めします。
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